海外で感染症にかからないようにするためには,感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。
渡航先や渡航先での行動によって異なりますが,最も感染する可能性が高い感染症は,食べ物や水を介した消化器系の感染症です。また,日本での発生は少ないものの,動物や蚊・ダニなどが媒介する感染症は,海外で流行している地域が多く注意が必要です。その他、世界保健機関(WHO)が排除又は根絶を目指している麻疹(はしか),ポリオは,日本での感染者が減少傾向又は発生が認められていませんが,諸外国では未だに流行しています。海外渡航を予定される方は,渡航先での感染症の発生状況に関する情報を入手し,予防接種が受けられる感染症については,余裕をもって相談しておくなど、適切な感染予防に心がけてください。
なお,日本国内の空港や港の検疫所では渡航者の方を対象として健康相談を行っています。帰国時に発熱や下痢等,具合が悪いなど,体調に不安がある場合は、検疫所係官に相談してください。
感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長いものもあり(数日から1週間以上),帰国後しばらく経過してから具合が悪くなることがあります。その際は早急に医療機関を受診し,渡航先,滞在期間,飲食状況、渡航先での行動、家畜や動物との接触の有無などについて必ず伝えてください。
1.蚊やダニなど節足動物が媒介する感染症
(2)デング熱,デング出血熱
(3)ウエストナイル熱・脳炎
2.動物由来感染症
(2)狂犬病
3.諸外国での感染に注意すべき感染症
4.そのほか注意すべき感染症
5.海外の感染症に関する情報の入手 ○参考情報
○世界各地の感染症発生状況
○感染症別の詳細情報
○予防接種に関する情報
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